Kawasaki 新型Ninja650・Z650試乗会へ行ってきました!!
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今回ははるばる茨城県の筑波サーキットまで行ってきましたよ!!
実は5月17日にKawasaki正規販売店向けの試乗会が筑波サーキットコース1000で行われました。
写真はベルシス1000と写っていますが、メインは新型Ninja650・Z650の試乗会です。
毎回の通りライムグリーンのテントでカワサキモーターサイクルジャパンのスタッフがお出迎えしてくれます。
今回は私だけではなく、多人数で参加して来ました。私は上野店スタッフ・東海の車に乗せてもらい向かいましたよ。
現地で上野店期待の若手サービススタッフ・丹内と合流。写真は東海ランサーエボリューションX・丹内GSR400
着いた頃には午前の部が元気良く試乗しておりました。今回メインはNinja650・Z650の試乗会でしたが、他の主要ラインナップもズラリと揃えており、カワサキモーターサイクルジャパンの気合の程が伺えます!!
まずは、Ninja650・Z650の商品説明・デザイナーのこだわり部分などを説明を受けて、商品知識を高めます。私たちも実車を見るのは始めてのスタッフも多く、コンパクトな車体、高い質感で期待も高鳴ります。
支給された弁当をご馳走になり、早速試乗開始です!!新型Ninja650は旧型と比べて-18kgものダイエットに成功。ご覧の通り身長160cmの女性スタッフでも安心感のある車重・足付き性となっております。
この筑波サーキットコース1000は、総延長995m・ホームストレッチ253mというコンパクトなコース。ホームストレッチでの最高速度はおおよそ130km前後と、リッタークラスのバイクでは少し物足りないレイアウトですが、650ccモデルを試乗するにあたっては、ちょうど良いコースでした。
まず、Ninja650・Z650の感想は、とにかくすべてがちょうど良いという事。車重も十分軽く、ハンドリングも軽すぎず、重々しすぎず、パワーも十分。エンジンを回した時の伸び具合、サウンドも心地よく、2気筒モデルの良さを再認識させてくれました。タイトなコーナーでつま先がするほどバンクさせている状態でのアクセルONでも、あつかいやすいエンジン出力のおかげで、安心感のある立ち上がりができます。
Z650との違いは多少のポジションの違い・車重の違いほどですごく乗り味に違いが有るという感じには、私は受け取れませんでした。車重が軽い分の軽快感が多少アップしますが、Ninja650もフロント周りにカウル分の重みがある分、サスペンションの動きがマイルドになる感じで安心感があります。
さて、お次はこちらも新型『Ninja1000』でございます。さすがに1000ccなので、少し大柄なポジションですがハンドルなどは遠くなく、リラックスしたポジションでツーリングなどには最適といえるでしょう。Z1000と共通のフレームやエンジンですが、この2台の乗り味は結構違います。
スタッフ丹内が跨っているこちらが、『Z1000』カウルがない分だいぶコンパクトに見えます。ポジションもハンドルが近く、低く構えているので姿勢もかなり違いが見られます。2台とも走らせだすと1000ccのトルク、4気筒の滑らかさであっという間に速度が伸びていきます。Ninja1000のほうがソフトな乗り心地にサスペンション設定してあり、安心感が高いコーナリングが可能です。
なおかつIMUを搭載し、カワサキコーナリングマネジメントファンクションという電子的な車体姿勢の制御をNinja1000では行っております。自然に介入しているので、おお~制御されてるなあという感じはしないのですが、極低速のタイトなコーナリングで、車体もかなり寝ている状態でのアクセルON時に、通常の直線時のアクセルの“ツキ”とは違うように感じられました。不意にそういう状態でアクセルを開けすぎたとしても、レスポンスを落として、コントロール不能を回避してくれる・・・あまりにも制御が自然すぎて、私程度の腕ではこれくらいの表現しか出来ません(苦笑)
ただ、こういう車体姿勢制御システムがあることにより、余計な心配をせずにアクセルを開けていけることは確かです。これはサーキットではない、一般道での荒れた路面のほうが、その恩恵を受けれるので、ツーリングスポーツモデルのNinja1000にいち早くIMUを搭載したカワサキは、流石というべきです。スーパースポーツだけではなく、こういう装備こそツーリングモデル(一般道重視のモデル)に搭載すべき装備ですよね。
Z1000はあえてトラクションコントロールなども無い男気あるモデルです。Ninja1000と比べると、ハンドリングにキレがあり、ついつい振り回したくなる・・・そんなモデルです。若手スタッフ丹内は個人的に、Z1000が欲しいバイクなので楽しそうに乗っていました。
以前一般道で軽く乗った事のあるZX-10Rですが、ここでも試乗してきました。Ninja1000などからすると真逆のポジションで前傾姿勢がきつく感じますが、ハンドル・シート間が近いので、ポジション的にはかなりコンパクトです。スーパースポーツモデルなので車重は軽く、前傾姿勢にさえ慣れてしまえば、ツーリングもこなせます。
私は普段GSX-R1000で通勤しているくらいなので、この姿勢は慣れているのですが、ZX-10Rだとより一層、腰高感があり、今回のようなタイトな細かいコーナーがあるような所だと、寝かしこむのに不安感が出てしまう方もいることでしょう。・・・しかしそれは慣れの問題で、車体的にはそういうコーナーでもヒラリヒラリと身軽に操作する事が可能です。先程Ninja1000の感想で述べたIMUの恩恵も少し感じることができたような、できなかったような・・・ZX-10Rを楽しむには少しこのコースでは小さすぎましたね。
意外だったのが、『ZX-14R』でした。この写真の真ん中を走っているのがNinja1000に乗った私で、後ろはZX-14Rに乗った他の販売店の方だったのですが、こういう狭いコースでは軽い車体やしなやかなサスペンション設定のほうが小回りが利いて、自然とコーナリングで差がついてくるものなのですが、バックミラーを見ていると意外とクルクル向きを変え、軽快な動きをしています。この時点ではZX-14Rにまだ乗っていなかったので、販売店の方だし乗りなれてて、重い車体でもああいう風に操れるんだろうなあ・・・と思っていたのですが、いざZX-14Rに乗ってみると・・・
走り出して少し蛇行運転のような感じで軽快さを確かめると、意外や意外、あの重たそうな車体からは想像できないような、軽快さがあるではありませんか!!タイトなコーナーもNinja1000などと同じようなイメージで曲がっていきます。ハイスピードツアラーなどと呼ばれているカテゴリーのZX-14Rですが、ガチガチのサスペンションというわけでもなく、動きがつかみやすいしなやかなもので、切り返しのコーナーなどで、前ブレーキを少しかけフロントフォークが沈み込み伸びだしたのをキッカケにくるりと逆側へバンクさせる・・・と言ったような事が、わりとイージーにできる楽しいハンドリングでしたよ!
このような感じで次々ととっかえひっかえ試乗していたら試乗時間の3時間あっという間に終わってしまいました。写真は前から、熟練スタッフの東海・希望の若手丹内・私武田と並んで試乗して、軽く追いかけっこしたりと、非常に楽しい有意義な時間でした。このような機会を作ってくれるカワサキモーターサイクルジャパン様には感謝です。またこのような試乗会を行ってくれる事を販売店一同期待しています!!