こんばんは☆白山店の佐藤でございます。今夜で五回目となる『イタリアの旅2017』ブログ。前回モト・グッツィ マンデッロ工場に続き、併設されている博物館「MUSEO MOTO GUZZI」の情報を今回はお伝えしたいと思います。
イタリア最古のオートバイメーカーである「MOTO GUZZI」。
設立/誕生は1921年に遡ります。
MOTOGUZZI社は、第一次大戦中に空軍に招集された3人の男の物語である事はご存じの方も多いはず。
戦時中に3人で約束した夢、それがモーターサイクルブランドを設立。
終戦後、その夢を実現させる事となるGuzzi(グッツィ)氏。3人の友情の印としてイタリア空軍の象徴であった「鷲」を自らのブランドロゴに使用したのは有名な話。
こちらの貴重な一枚はMOTO GUZZI創業者であるフランチェスコ・グッツィ氏の写真。
冗談です(汗)!スミマセン、嘘をつきました!!
此方のお方はフランチェスコ・ファビアーニ氏。いつも明るくフレンドリーな現ピアッジオグループジャパンの社長様です。今回のイタリアの旅。途中から合流し社長自らの運転でマンデッロも連れてきて頂き、道中は大変お世話になりました♪
というコトで、博物館には創立者カルロ・グッツィ氏の当時の社長室セットが残されていた為、これは記念撮影と寸劇をした時の一幕(笑)。
では、話を戻します!
モトグッツィ設立/誕生は1921年に遡りますが、その発足のきっかけとなったのが此方↓のモデルG.P.500プロトタイプ。これなしでモト・グッツィを語れません。
Moto Guzzi G.P. 500 prototype (1919/20)
設立を約束した3人のうちの一人、パローディ。その富豪である彼の父が当時では斬新で完成度の高かったこのエンジンを見て感動し出資することを決めたそうです。もしこの出資が無ければ現在マンデーロに工場はおろか、ブランド発足さえも無かったかも知れません。ちなみにエンジンはOHC4バルブ水平単気筒500cc。「G.P.500」というネーミングはいわゆる「Grand Prix(グランプリ」でなく、「Guzzi&Parodi(グッツィ&パローディ)」の略。試験に出るので覚えておくこと(笑)!
Moto Guzzi Normale, the first Moto Guzzi motorcycle (1921)
そしてMOTO GUZZI社 誕生後初号機となるのが此方「Normale500(ノルマーレ)」。かなり有名ですよね♪ 同じく水平単気筒500ccですが、OHCの2バルブ仕様。
”ノルマーレ”とは英語的に言うと”ノーマル”の意。つまり通常・標準・一般・市販・量産型という意味合いでネーミングされたのでしょうか?
Moto Guzzi Otto Cilindri 500 (1956)
こちらも超有名なモト・グッツィ オットー・チリンドリ500。なんとエンジンタイプは横置水冷V型8気筒DOHC 500cc。当時で8気筒とかすごくないですか!!
時代的にはまだまだ空冷単気筒エンジンの時代。GUZZIは2気筒、3気筒、8気筒などの研究も日夜行われ、WGPに勝つためのレースマシンを開発していたのですね~。
カウル付きバイクだって今となっては当たり前田のグロムザザかも知れませんが(汗)、フェアリングを付けることで空気抵抗がなくなると気づき、風洞テストもGUZZI社は先駆けて取り入れていたそうです。
クラシカルなイメージのGUZZIですが、当時は最先端でとんがったブランド/存在だった模様。
懐かしのLe Mans(ル・マン)シリーズや、
デイトナ1000 Dr Johnモデル。その背後には後に「エストーレカラー」と呼ばれるS3、
現行でも発売されているカルフォルニアシリーズの当時のモデルCalifornia1000かな?
スクランブラー「STORNELLO」の祖となるモデル等も一堂展示。
こんな感じで、こちらの博物館にはとんでもない数のMOTOGUZZIが展示されております!
一台一台全てに秘話や特記するエピソードがあるかとは思いますが....
展示している量がマジで尋常じゃないので(笑)、
説明は割愛させて頂きますがどうがご容赦下さいませ(汗)。
MOTO GUZZIは戦時中には軍用車を。
キャタピラの付いてて壁もガンガン登ってしまうバイクとか(笑)、
時にはモーターサイクルにとどまらず、スクーターやモペットも発売していたから驚きです。
今までに見たこともないようなモデル、
V75?プ、プロペラ機?飛行機部門まであったとは?
イタリア警察御用達のNORGEなど、イタリア最古の歴史を誇るだけあって、変わり種バイクが他にもまだまだ...
博物館1F入口には最新モデルだって展示されておりました。
工場敷地内、博物館内共にモト・グッツィ社員の方から丁寧に説明付きでガイド頂きました。本当にありがとうございました。
以上がモトグッツィ博物館のリポートです。
Moto Guzzi Motorcycle Factory Museum,
Via Emanuele Vittorio Parodi, 63/67, 23826 Mandello del Lario LC, イタリア
マンデーロは都会ミラノとは違う牧歌的な良さがありましたね~!
博物館見学もお昼頃には終わったので、せっかくなのでマンデーロ周辺でランチもしました。
相変わらず閑散とした田舎町マンデーロの街並み。OPENしてるかどうか識別の難しいレストランが疎らに。イタリアで言う普通の定食屋に入っつもりですが、当然の事ながら料理は「イタリア料理」。食べ物や食器、建物や内装、店主、客についても全てがイタリアン(笑)。全く気取ってないのに日本人からすると全てが何故かお洒落に見えてしまいます(笑)。ヨーロッパってズルいなぁ。。。
湖や山を眺めたり、街並み散策していると『カリオストロの城』とかに出てきそうな場面、情緒に出会い、ちょい感動しちゃいました(笑)♪ ※実際はイタリアの違う場所がモデルのようですが。
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