Ninja250SLのメーカー試乗会に行って来ました!!
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場所は、茨城県つくば市にある、筑波サーキット。試乗コースも、コース2000で行われKawasakiの、このモデルに対する、本気度が伺えます。サーキットを貸しきってでの試乗会は、ZRX1200DAEGがデビューする時以来ですので、6年ぶりほどになります。

コースパドック横には、ずらりとNinja250SLが並んでおり、比較車両として、Ninja250と、なんと!YAMAHA製YZF-R25が試乗車として、用意してありました。
私自身も、実車のNinja250SLを、目の前にするのは、初めてでしたが、驚いたのは車体のコンパクトさ!

まず、フロント周りのデザインは、Ninja250とのキャラクターを分けるために、流行の二眼式では無く、一眼式のデザイン。ライバル車は、二眼式デザインばかりですので、逆に新鮮に感じました。

フロントカウルは、非常に小顔な印象で、スタイリッシュに仕上げられています。
ミラーもストッパー付き(車のようにカコンと位置が合うモノ)を採用し、安っぽさはありません。

リアカウルのデザインは、非常にレーシーな仕上がり。シートが足つき重視の薄いクッション材を採用している為、余計に跳ね上がって見えます。

マフラーも、つや消し塗装面とアルミエンドやガードを使い分け、良い感じです。

ハンドル周りは、Ninja250や、YZF-R25と比べると、低い位置にマウントされ、スポーツ走行を意識させる、このモデルのポテンシャルの高さを予感させます。
メーターなどは、簡易的な液晶メーターで、情報量としては必要十分ですが、非常にシンプルな作り。税込459,000円の車体価格を考えると、十分かな?と思います。

サイドカウルも一枚構成ではなく、色分けされたパーツを組み合わせてあるので、立体的なデザインとなっております。タンク形状も、最近のKawasaki車両に多い、トップ部が高い、猫背デザイン。細身のタンクですが、ニーグリップしヅライ印象も無く、身長180cmの私が乗っても、足元の窮屈感はありませんでした。

他メーカーライバル車や、Ninja250よりも、かなり好戦的なデザイン。最近の250スポーツは興味はあるけど、ステアリング位置が高すぎて、ツアラーっぽくて嫌だ!という方にもオススメできる、250ccスポーツと呼べるモデルとなっております。

ここからは、試乗リポートです。私スタッフ武田は、サーキット走行の経験などはあまりありませんので、少し緊張いたします。試乗会で先導車付きと言えど、先導車はプロのレーサー。追い抜き禁止なだけで、速度規制もありません。なので、余す事無くNinja250SLの性能を体感する事ができました。(写真は順番待ちしている私。風がかなり強く、このヘルメットのチョイスは間違いました笑)

まずはエンジンをかけると、元気な単気筒エンジンの振動が、心地よく響きます。ラバーマウント処理されたNinja250二気筒エンジンと比べると、振動は多いかもしれませんが、気にならないレベルです。
私が乗ると、かなりコンパクトなポジション。女性が積極的にスポーツ走行時にコントロールしようとした時にも、安心感があります。スポーツ走行時における、フロントへの加重移動も、ハンドル位置がシートと近い為、安心+イージーに行えます。

トルクのあるエンジン特性で、低回転時から十分なパワーが得られます。コーナー出口で、あれ!?一速落とさなきゃ立ち上がりが鈍いか!?と思うシーンでも、二気筒Ninjaよりも、SLのほうが加速して行ってくれるので、同じようにサーキットを走行していても、SLのほうがイージーに速く走らせられる印象でした。
Ninja250の二気筒エンジンも静かで乗り心地もよく、いいのですが、エンジン振動からの情報伝達や、路面情報の把握は、SLのほうが感じられる事ができました。二気筒Ninjaのほうが、スポーツ走行させようとエンジン回転数を下げないように、高回転で意識して走らせてあげないと、調子が出ないと言う感じで、Ninja250SLのイージーにスポーツ走行させられる感覚は、この価格帯のバイクと考えると、すばらしいの一言です。

コーナーでつま先がするくらいは、バンクさせて曲がってみましたが、不安感は無し。コーナー切り返しでも、軽い車体と、Ninja250よりも8cm短いホイールベースの効果で、スパッと切り返しが可能で、サスペンションの動きも硬すぎず、頼りなさは無く、楽しく走れました。最高速は、ヘルメットチョイスを間違えた為、強風で恐ろしくてできませんでしたが、メーター読み、130kmは余裕で出ていましたのでレッドゾーンぎりぎりで6速だと、150km近辺かと思われます。

Ninja250二気筒は、デビューしてから月日が長く、近年稀に見るほどのヒット商品です。スポーツ走行の面では、ここ筑波サーキットでの走行では、ストレートが短く、切り返しの多いコースですので、SLに軍配が上がりましたが、安定感や最高速では、二気筒モデルのほうが良く、ツーリングなどでは、SLよりも良いところを、あらためて感じさせられました。

YAMAHA YZF-R25もサーキットで乗る機会は、なかなか無いので、もちろん乗りました。Ninja250二気筒を、かなり研究され尽くしたモデルで、スポーツ走行時での、アドバンテージはYZF-R25のほうが、二気筒Ninja250よりも良い印象でした。サスペンションの動きがマイルドなのですが、接地感が良く、安心してバンクさせられました。コーナー立ち上がりでの吹け上がりも良く、Kawasakiのメーカースタッフも、褒めるのは嫌だけど、良いバイクだと申しておりました(笑)

Ninja250SLのカラーリングは、ライムグリーンとレッドの二色。Kawasakiらしいカラーリングは、やはりライムグリーンですが、こちらのレッドもなかなかレーシーでよい感じです。

私個人的な総評で申し訳ございませんが、安定感と快適なクルージングなら、二気筒Ninja250。軽快なハンドリングのスポーティさと、小柄な女性でも楽しめるポジション、リーズナブルな価格設定なら、Ninja250SLです。ちなみにSLとは『スーパーライト』の意味です。
メーカー希望小売価格の459,000円という車体価格は驚異的で、この性能、楽しさで、この価格帯ならば、文句がありません。同社のDトラッカーXよりも安い価格です。エンジンの楽しさは、完全に上回っています。

そして、国内リリースはまだですが、川崎重工ホームページには、Z250SLというモデルも控えております。軽量な車体とアップハンドルの組み合わせは、街乗り重視のユーザーには、かなりオススメできそうな一台です。コチラのリリースも待ち遠しいですね。

では、4月15日発売開始のKawasakiニューモデル。Ninja250SLの試乗会リポートでした。軽量、コンパクトなポジションの面では女性にオススメで、スポーツ走行デビューしたい若いユーザー様にもオススメです。
Ninja250SLのご予約は、SCSグループ3店舗で好評受付中ですので、お気軽にお問合せください!そして、スポーツライディングの第一歩をこのマシンと共に!!
SCS上野店武田でした!!
Ninja250SL
メーカー希望小売価格 459,000円 (本体価格425,000円、消費税8% 34,000円)
SCS価格:436,320円 (消費税抜き404,000円)