こんにちは!!SCS上野新館の武田です。今回は、YSS製フロントフォークアップグレードキットを取付・体感いたしましたので、レポートいたします!!

2018年の1月に私がこのようなブログを書きましたが、この時はリアサスペンションの交換、今回はフロントサスペンションのインナー(スプリング等)の交換となります。
この時のブログでも触れていますが、PCXやNMAXなどのタイやインドネシア生産のスクーターは、いい意味でも、悪い意味でも、サスペンションがヒョコヒョコしてしまい、乗り心地面は悪くないけど、そこそこハードなブレーキングや、速度が出た状態での旋回など、頼りなさが目立つシーンがあります。
私の通勤スクーターのAEROX155は、タイヤマハ製ですので、PCXやNMAXと主戦場は同地域のスクーターとなります。私の場合は、まずリアサスペンションを交換し、ノーマルから比べて、安定性などが増したのですが、リアサスペンションが『しっかり』したおかげで、フロントにそのツケが回ってきました。

AEROX155のフロントフォークは、DIO110並みに細く頼りないもので、リアサスペンションがしっかりしてしまうと、リアはほとんど働かず、フロントフォークでライダーの体重やら、路面のギャップやらを、拾ってしまいます。リアのサスペンションのプリロードを限りなく抜いたとしても、リプレイスパーツのリアサスペンションともなると、ノーマルサスペンションとは、踏ん張り度合いが雲泥の差ですので、結果的に『お釣り』が、フロントフォークに回ってきてしまうのです。

そんな、フロントフォークの頼りなさを解消するパーツはコチラ!!YSSフォークアップグレードキットです!!
プリロード調整を可能とする『イニシャルアジャスター』・最高級のシリコンクロム鋼を用いた車種専用設計の『フォークスプリング』・サスペンションの動きにしなやかさとコシを与える『PDバルブ』の三点セットからなる、このキット・・・そんなに良くなるのかねえ・・・と思いながら、取付作業に取り掛かりました。
左がPDバルブで、右がイニシャルアジャスターです。イニシャルアジャスターは、400ccクラス以上のモデルだと、もともと付いていることが多いですね。赤い部分を回していくと、フォーク内部のスプリングを押し込んでいき、簡単に言うと『硬くなった』と感じるわけです。
こちらが、最高級のシリコンクロム鋼を用いた車種専用設計のフォークスプリング!!えっ!?うそ!?ほっそ!!と思った人も多いでしょう。そうです、AEROX155のフロントフォークスプリングは、アラ〇ックヤマト小サイズより細いのです。このサイズのスプリングに、私の体重80Kg超を載せていると思うと、かわいそうになってきます・・・
私の専属メカニック青地が、フォークをばらしてくれています。中からは汚れたフォークオイルが・・・
ほっそい!最高級のシリコンクロム鋼を用いた車種専用設計のフォークスプリングを、インナーチューブにインサート!!
フォークを取り付け、フロントホイール、ブレーキキャリパーを取り付けて終了。早速跨ってみると、あきらかに違います!!交換前は、跨っただけで、フロントフォークが半分以上、沈み込んでいたのですが、3分の1くらいでしっかり踏ん張っています。あきらかに、フロントが高くなった印象で、たまに路面のギャップで底付きしていたノーマルフォークとは、雲泥の違い!!
この日、AEROX155はスポーツバイクに生まれ変わった・・・
と、言いたくなるくらいの変化でした。もう一台所有しているGSX-R1000のフロントフォークをOHLINSに換えた時よりも、変化度合いは上かもしれません・・・小排気量モデルはコストの面から、ノーマルパーツがこんな位のモノでいいや・・・的な造りのモノが多く、ノーマルパーツからリプレイスパーツに交換するだけで、明らかな『違い』を体感できます。

YSSフォークアップグレードキットは、PCXやNMAXにも取り付け可能です!!パーツ自体は、定価で37,400円ほど致しますが、交換する価値がある一品でした!底付きが怖くて、危ないシーンでもフルブレーキングできない、日々とはオサラバです。安全性もアップし、これで、また毎日の通勤が楽しくなりましたね。
結局、通勤用スクーターでも前後サスをカスタムしてしまいましたが、満足しているから良いのです!!ではこの辺で・・・